使役動詞の let, make, have どのように使っていますか。
「彼は私を笑わせる」「折り返し電話させます」「一口ちょうだい」も、使役動詞を使って表現します。
Let, make, have の使い分けが難しい、という声も聞きますが、それぞれの単語の使い方は全く異なります。使い方を一度整理すれば、迷うことはなくなるでしょう。
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一口ちょうだい|Let
本人が希望していることをさせるときに使います。許可する、自由にさせる、という意味です。
Ada: I understand your feeling. But he is old enough to decide his own future, isn’t he?
Kate: You’re right. I’ll let him go.
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ケイト:息子が仕事を辞めて、海外留学したいって言ってるの。息子の将来にとって、それがいいことなのか分からないわ。
エイダ:気持ち、わかるわ。でも息子さん、自分の将来を決められるくらい、成長したんじゃない?
ケイト:そうね。行かせるわ。
本人が希望していることを「させる」ときは、例文のように、let を使います。
Let + 人 + 行為 で、「~が希望している~をさせる」という意味になります。「人」の部分を me にすると、「(私に)~させて」という表現になります。
それ新しいゲーム?面白そう!私にやらせて。
それ、おいしそうね!一口ちょうだい。
笑わせる|Make
Let とは反対に、強制的に何かをさせるときに使います。
テニスをしに行こうと思ってたのに、パパに車を洗わされた。
昨夜、息子が友だちと出かけようとしたんだけど、家にいさせたよ。
上の2つの文章は、本人はしたくないことを「させる」の例です。
Make は「自然にそうさせた」というような状況を表すこともできます。
ジャックは、本当に面白い。いつも私たちを笑わせる。
そのニュースは、子供たちを興奮させた。
折り返し電話させます|Have
「させる側」も「させられる側」も、それをすることが妥当だと感じているときに使います。
あいにくただ今、会議中です。折り返し電話させます。
同僚に折り返しの電話を依頼するのも、依頼されるのも、妥当な行為なので、have を使います。
Bobby: Yeah, true. I’ll have a gardener trim them.
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アシュリー:裏庭の木の葉っぱ、伸びすぎじゃない?
ボビー:そうだね。庭師さんに手入れしてもらうよ。
庭師に木の手入れを依頼するのも、庭師が依頼されるのも妥当なので、have を使います。
まとめ
使役動詞 let, make, have の使い方を整理しました。
Let 本人が希望していることをさせるとき
Make 強制的に何かをさせるとき
Have 「させる側」も「させられる側」も、それをすることが妥当だと感じているとき
18歳になったら、何でも好きなことをさせるよ。それまでは、言うことを聞きなさい。