「折り返し電話させます」「一口ちょうだい」「彼は私を笑わせる」 let, make, have|使役動詞「~させる」の使い方

cake




使役動詞の let, make, have どのように使っていますか。

「彼は私を笑わせる」「折り返し電話させます」「一口ちょうだい」も、使役動詞を使って表現します。

Let, make, have の使い分けが難しい、という声も聞きますが、それぞれの単語の使い方は全く異なります。使い方を一度整理すれば、迷うことはなくなるでしょう。

 

 

一口ちょうだい|Let

本人が希望していることをさせるときに使います。許可する、自由にさせる、という意味です。

When you turn 18 years old, I’ll let you do whatever you want to do. Until then, you should listen to me.

18歳になったら、何でも好きなことをさせるよ。それまでは、言うことを聞きなさい。

Kate: My son wants to quit his job and study abroad. I’m not sure that’s a good idea for his future.

Ada: I understand your feeling. But he is old enough to decide his own future, isn’t he?

Kate: You’re right. I’ll let him go.

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ケイト:息子が仕事を辞めて、海外留学したいって言ってるの。息子の将来にとって、それがいいことなのか分からないわ。

エイダ:気持ち、わかるわ。でも息子さん、自分の将来を決められるくらい、成長したんじゃない?

ケイト:そうね。行かせるわ。

 

本人が希望していることを「させる」ときは、例文のように、let を使います。

 

Let + 人 + 行為 で、「~が希望している~をさせる」という意味になります。「人」の部分を me にすると、「(私に)~させて」という表現になります。

Is it a new game? It looks fun! Let me play it.

それ新しいゲーム?面白そう!私にやらせて。

That looks delicious! Let me have a bite.

それ、おいしそうね!一口ちょうだい。

 

 

笑わせる|Make

Let とは反対に、強制的に何かをさせるときに使います。

I was going to play tennis, but dad made me wash his car.

テニスをしに行こうと思ってたのに、パパに車を洗わされた。

My son wanted to go out with his friends last night, but I made him stay at home. 

昨夜、息子が友だちと出かけようとしたんだけど、家にいさせたよ。

上の2つの文章は、本人はしたくないことを「させる」の例です。

 

Make は「自然にそうさせた」というような状況を表すこともできます。

Jack is so funny. He always makes us laugh.

ジャックは、本当に面白い。いつも私たちを笑わせる。

The news made the children excited.

そのニュースは、子供たちを興奮させた。

 

 

折り返し電話させます|Have

「させる側」も「させられる側」も、それをすることが妥当だと感じているときに使います。

I’m afraid he is in a meeting at the moment. I’ll have him call you back.

あいにくただ今、会議中です。折り返し電話させます。

同僚に折り返しの電話を依頼するのも、依頼されるのも、妥当な行為なので、have を使います。

 

Ashley: Don’t you think the trees in the backyard are too bushy now?

Bobby: Yeah, true. I’ll have a gardener trim them.

ーーーーーーーーーーーーーーー

アシュリー:裏庭の木の葉っぱ、伸びすぎじゃない?

ボビー:そうだね。庭師さんに手入れしてもらうよ。

庭師に木の手入れを依頼するのも、庭師が依頼されるのも妥当なので、have を使います。

 

 

まとめ

使役動詞 let, make, have の使い方を整理しました。

Let             本人が希望していることをさせるとき

Make         強制的に何かをさせるとき

Have        「させる側」も「させられる側」も、それをすることが妥当だと感じているとき

Pocket