「去年、本を何冊読んだ?」と聞きたいとき、以下の文章で正しいのはどちらでしょう。
2. How much book did you read last year?
Many と much の使い分けを整理します。
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Many は数えられるもの、much は数えられないもの
Much 数えられないもの(不可算名詞)に使う
Many は数えられるものに対して使います。数えられるものとは、文法用語では、「可算名詞」と呼ばれます。
book, cup, bottle, table, dog, car, orange, job
これに対して、much は数えられないものについて使います。数えられないものは、「不可算名詞」と呼ばれています。
furniture, money, advice, information, water, weather
Book は可算名詞です。よって、冒頭の2つの文章の内、正しいのは1番の文章です。
2. How much book did you read last year?
▼可算名詞と不可算名詞について詳しくは、こちら▼
Many と much を使う場面
Many と much が使われるのは、主に次のような場面です。
- 量や規模をたずねるとき
- 量や規模が「あまりない」「少ししかない」ということを伝えたいとき
1. 量や規模をたずねる
ー可算名詞ー
オレンジを何個買いましたか。
可算名詞 car と orange の量をたずねているので、many を用います。Many の後の可算名詞は、複数形にします。Car と orange のあとの s を忘れずに。
ー不可算名詞ー
手荷物は、どれくらい(の量・大きさ)預けられますか。
一日にどれくらいの量の水を飲むべきでしょうか。
Baggage も water も不可算名詞なので、much が使われます。
2. 量や規模が「あまりない」「ちょっとしかない」ということを伝える
Many や much を not と一緒に使うと、量や規模が「あまりない」「少ししかない」という意味になります。
ー可算名詞ー
There were not many students in the classroom.
教室にはあまり学生はいなかった。
Bill doesn’t have many friends.
ビルは友だちがあまりいない。
可算名詞には s がつきます。
ー不可算名詞ー
Amy didn’t show much interest in the new computer.
エイミーは、新しいコンピューターにそれほど興味を示さなかった。
We don’t have much time.
時間があまりない。
まとめ
Many と much の使い分け・使い方のまとめです。
- 可算名詞のときは many
- 不可算名詞のときは much
- 疑問文で、量や規模をたずねる
- Not とともに否定形で、量や規模が「あまりない」「少ししかない」ということを伝える
先月、何台の車を売りましたか。