英語で、「メールアドレス教えて」と言いたいとき、次の2つの文章の内、正しいのはどちらでしょうか。
1. Tell me your e-mail address.
2. Teach me your e-mail address.
Teach と tell の使い分けは、一度覚えてしまえば簡単で、間違うことはなくなりますが、違いを知らないまま、使っている人も結構います。
Teach と tell の違いを、整理しましょう。また、日本語の「教える」という意味でよく使われる show についても、違いをまとめました。
Teach
Teach は、「学問や専門知識を教える」というときに使います。
学問を教える
「学問を教える」ときは、teach を使います。
専門知識を教える
「専門知識を教える」ときも、teach を使います。
イアンは、子供たちにバレエを教えている。
その医者は患者に、健康的な食習慣を教えたかった。
シンディーは、妹に化粧の仕方を教えた。
スポーツを教える
「スポーツを教える(指導する)」も teach です。
ジェイクは、毎週日曜日、息子に野球を教えていた。
その他
その他、下記のような場面でも teach を用います。
祖母が善悪の区別を教えてくれた。
その事件は、生命の尊さを教えてくれた。
ヒューゴは、犬に新しい芸を教えた。
Tell
Tell は、「情報を教える」ときに使います。
メールアドレス教えてくれますか。
駅までの道を教えていただけますか。
この2つの例は、日常会話でもよく登場する文章ですね。日本語の「教えて」に影響されて teach を使う人もいますが、正しいのは tell です。
「伝える」「知らない情報を聞かせる」という意味の「教える」にも、tell を使います。
ジョンは、ミーティングで何があったかを教えてくれた。
試験の結果、教えて!
ケントは、一族の秘密を息子に教えた。
モニカに、行先をボーイフレンドに教えないよう頼まれた。
Show
Show も「教える」という意味で、よく使われます。「実演しながら教える」「何かを示しながら教える」ときに使います。
「示す」「説明する」「やって見せる」という言葉で置きかえられるような場面で使います。
このコピー機の使い方、教えてくれますか。
ミキが、箸の使い方を教えてくれた。
ジャネットが、そのゲームのやり方を教えてくれた。
まとめ
日本語の「教える」という意味で使われる teach, tell, show の使い分けを整理しました。
Teach 「学問や専門知識を教える」
Tell 「情報を教える」「伝える」「知らない情報を聞かせる」
Show 「示す」「説明する」「やって見せる」
ダーシーは、高校で歴史を教えている。