前回は、可算名詞と不可算名詞の基本をまとめました。
今回は、可算名詞でもあり、不可算名詞でもある単語を整理していきます。
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可算名詞としても、不可算名詞としても使える単語
単語の中には、可算名詞としても、不可算名詞としても使えるものがあります。
これらの単語の中には、可算名詞として使うときと、不可算名詞として使うときでは、意味が変わるものがあります。
意味が変わる単語
paper
Delivering morning papers was Allan’s first job.
朝刊を配達するのがアランの最初の仕事だった。
I read an interesting paper in an academic journal.
学術誌で興味深い論文を読んだ。
不可算名詞のとき
Do you have a pen and paper handy?
手元に紙とペンはありますか。
同じ paper という単語でも、可算名詞のときは、「新聞、論文」、不可算名詞だと「紙」と変わりますね。
work
The illustrator’s works are more known overseas than in Japan.
そのイラストレーターの作品は、日本よりも海外で有名だ。
不可算名詞のとき
Ann can’t leave the office until all the work is done.
全ての仕事を片付けるまで、アンは退社できない。
Work は、可算名詞としては「作品」、不可算名詞としては「仕事」と意味が変わります。
glass
Cindy bought one plate and two glasses.
シンディーは、お皿を1枚とコップを2個買った。
不可算名詞のとき
The pendant is made of glass.
そのペンダントはガラス製だ。
「コップ」と素材を表す「ガラス」と、意味が変わりますね。
意味は変わらない単語
可算名詞として使っても、不可算名詞として使っても、意味は変わらない単語もあります。
そのような単語は、具体的な数を示したいときや、特定の事柄を述べたいときに、可算名詞として使います。
可算名詞として使い、具体的な数を示す
可算名詞として使うと、具体的な数を示せるようになります。
Would you like coffee or tea after your meal?(不可算名詞)
‐ Two coffees, please.(可算名詞)
お食事の後、コーヒーか紅茶はいかがですか。
‐ コーヒーを2つ、お願いします。
最初の coffee は、不可算名詞として使っています。次の coffee は、可算名詞として使っているので、単語の前に two という数字をつけて、「2つのコーヒー」と数を表しています。
ちなみにですが、Two coffees, please. は、カジュアルな言い方です。よりていねいなのは、Two cups of coffee, please. です。
可算名詞として使い、特定の事柄を示す
不可算名詞としては、抽象的な概念を表す単語が、可算名詞として使われることにより、特定の事柄を示せるようになります。
まずは、time の例をみてみましょう。
不可算名詞のとき
Time flies.
時が経つのは、はやい。
可算名詞のとき
We had a wonderful time.
とても楽しい時間を過ごした。
不可算名詞のときは「時」という概念を表し、可算名詞としては、どんな時間だったのか、と具体的な内容を伝えることができます。
▼ Time について、詳しくはこちら▼
今度は、knowledge です。
Knowledge is power.
知識は力なり。
可算名詞のとき
We need someone with a knowledge of law to successfully complete this project.
このプロジェクトを成功させるには、法律の知識を持った人が必要だ。
不可算名詞のときは、「知識」という概念ですが、可算名詞として使うと、より具体的に「法律の知識」と表せます。
▼可算名詞と不可算名詞を、もっと詳しく▼
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