「可算名詞と不可算名詞」は、日本人が英語を学ぶときに、引っかかりやすいポイントの1つです。
ある単語が可算名詞なのか、不可算名詞なのかが分からないと、その単語の前に a や the が必要なのか、その単語を複数形にしなければいけないのかどうかが判断できません。
会話、ライティングを問わず、正しい英文を作成するには、可算名詞・不可算名詞の知識が必要となります。
このサイト内の可算名詞・不可算名詞に関する記事をまとめました。
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可算名詞・不可算名詞の基本
可算名詞は、book や car のような、1つ、2つ・・・と数えられるものを表す名詞です。この点に関しては、迷うことはあまりないでしょう。
分かりにくいのは、不可算名詞のほうではないでしょうか。基本的に、概念や、物事の総称、あるタイプの物質を表すものが不可算名詞です。
概念の例をあげると、knowledge や love、物事の総称としては、luggage や furniture があげられます。
また、物質でも、決まった形をもたないもの、個体としての境界線があいまいだったり、形を変えたりするものも、不可算名詞として扱われます。
例としては、water, bread, cheese があります。
Water は、容器によって、その形が変わります。Bread や cheese は、個体としての境界線がはっきりしているように思えますが、bread であれば、食パンであったり、クロワッサンであったり、cheese であれば、ブロックチーズであったり、スライスチーズであったりと、その形を変えることができます。
▼可算名詞と不可算名詞の基本については、こちらで整理しています▼
不可算名詞をより詳しく
可算名詞と不可算名詞の基本が整理できたところで、不可算名詞について、より詳しく見ていきましょう。
概念や物事の総称を表す単語は、不可算名詞であることが分かりました。でも、ある単語が、概念なのか、具体的な事なのかは、迷うこともありますよね。
以下の4つの記事で、日本人が間違えやすい不可算名詞を個別に取り上げました。
記事を読んでいくうちに、どういったタイプの単語が不可算名詞になるのか、感覚がつかめてくると思います。
可算名詞にも不可算名詞にもなる単語
ここまで、どんな単語が可算名詞で、どんな単語が不可算名詞なのか、を見てきました。
常に、不可算名詞である単語がある一方で、可算名詞としても、不可算名詞としても、使われるものもあります。
その中には、可算名詞扱い、不可算名詞扱い問わず、意味が変わらない単語もあれば、可算名詞として使われるときと、不可算名詞として使われるときでは、意味が変わるものもあります。
▼可算名詞にも不可算名詞にもなる単語については、こちら▼
不可算名詞としての dog、orange
Dog や orange のような単語も、不可算名詞として使うことができます。
Dog や orange は、ほとんどの場面において、可算名詞として使われますよね。Dog も orange も、個体としての境界線がはっきりしていて、bread や cheese のように形を変えることはありません。
ですが、dog も orange も、伝えたい内容によっては、不可算名詞扱いになります。
「(果物としての)オレンジが好き」の orange は可算名詞で、「オレンジ(の香り)が好き」の orange は不可算名詞です。
こちら ( ↓ ) の記事を読んでいただくと、dog を不可算名詞として使う機会は、ほとんどないことが分かるかと思います。
切り分けると不可算名詞になる単語
切り分ける前は可算名詞で、切り分けると不可算名詞になる単語もあります。
Cake, pizza, watermelon, apple は、丸ごと1つのときは可算名詞ですが、食べるために切り分けると、不可算名詞になります。
Many と much の使い分け
最後に、many と much の使い分けについてです。
Many は可算名詞とともに、much は不可算名詞とともに用います。
▼使い分けがあやふやな方は、こちらの記事で復習してみてください。短い記事なので、サラっと読めますよ▼