前回は、日本語とよく似ている英語のことわざを紹介しました。
今回は、会話でよく使われる英語のことわざ・慣用句を10句、紹介します。
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- 英語のことわざ・慣用句
- The squeaky wheel gets the grease.
- No man is an island.
- People who live in glass houses should not throw stones.
- Hope for the best, prepare for the worst.
- Better late than never.
- There’s no such thing as a free lunch.
- Never look a gift horse in the mouth.
- You can’t make an omelet without breaking a few eggs.
- One man’s trash is another man’s treasure.
- You can lead a horse to water but you can’t make him drink.
- さいごに
英語のことわざ・慣用句
The squeaky wheel gets the grease.
直訳は「きしむ車輪は、潤滑油を得る」です。
主張すれば、欲しいものが得られるが、黙っていれば、誰もこちらを見てくれないし、何も得られない、という意味です。
He’s a squeaky wheel. で、「要求を騒ぎ立てる人、ごねる人」という意味です。
また、squeaky は、「キーキー」「キュッキュッ」という音を表す単語でもあります。
No man is an island.
直訳は「いかなる人も、孤島ではない」です。
まるで孤島のように、孤立している人はいないし、そのように生きることもできない、という意味です。誰もが、人との関わり合いの中で生きている、ということです。
People who live in glass houses should not throw stones.
直訳すると「ガラスでできた家に住む者は、石を投げてはならない」です。
自分も完璧ではないのだから、他者を批判するな、という意味です。
ガラスでできた家に住んでいる人が誰かに石を投げたとします。その仕返しに、ガラスの家に石を投げ返されたら、大きな損害をこうむります。よって、自分から石を投げるようなことはしないでおきなさい、というのが、由来である、という説があります。
また、ガラスでできた家の中から、外に向かって石を投げたら、自分の家が壊れてしまうから、止めておきなさい、という説や、ガラス張りの家の中でしていることは、外から丸見え、つまり、隠しておきたいことも、全部知られている、という説もあります。
Hope for the best, prepare for the worst.
直訳は「最高の状況を望み、最悪な状況に備えよ」です。
どんな状況においても、よい結果をむかえると信じながら、万が一に備えて、準備しておこう、という意味です。
Better late than never.
直訳は「遅れても、やらないよりまし」です。
時間通りに、あるいは、タイミングよく行うのが一番よいが、ベストなタイミングを逃したとしても、全くやらないよりも、やった方がよい、という意味です。
There’s no such thing as a free lunch.
直訳は「無料の昼食のようなものはない」です。
この世界に無料のものは存在しない、無料のように見えても、制約がついていたり、後から対価を求められたりする、という意味です。
A free lunch は、「無料でもらえるもの」という意味で使われます。
Never look a gift horse in the mouth.
直訳は「もらった馬の口の中をのぞくな」です。
贈り物にケチをつけたり、あら探しをするな、という意味です。馬の年齢や健康状態は、歯を見ればわかることが、由来のことわざです。
You can’t make an omelet without breaking a few eggs.
直訳は「卵をいくつか割らずに、オムレツは作れない」です。
あることを成し遂げようとするとき、何かが犠牲になったとしても、仕方がない、成果に注目しよう、という意味です。
One man’s trash is another man’s treasure.
直訳は「ある人のゴミは、別の人の宝」です。
人それぞれ、価値観が異なる、という意味です。
You can lead a horse to water but you can’t make him drink.
直訳は「馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」です。
誰かの手助けをしようと、アドバイスはできても、それを実行させることはできない、本人次第だ、という意味です。
さいごに
ここで紹介した言葉は、ドラマや映画のせりふでもよく使われます。
ことわざや慣用句であることを知らなくても、Better late than never. などは、言いたいことが分かりますよね。
でも、Never look a gift horse in the mouth. のようなものは、文脈から理解しようとするのは、少し難しいのでは。
通常のボキャブラリーに加え、ことわざ・慣用句の知識を増やしたいものです。