「影響を与える」と言うときに使う affect と effect 。この2つの単語の使い分け、できていますか。
Affect と effect には、「影響を与える」以外の意味もありますが、ここでは、「影響を与える」という意味に絞って、2つの単語の使い分けを整理します。
Affect と effect の使い分けのポイントは、「affect は動詞、effect は名詞」です。
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Affect は動詞「影響を与える・及ぼす」
Affect は、「影響を与える・及ぼす」という意味の動詞です。
子供はカフェインの影響を受けやすい。
メディアは、人々の物の見方に影響を与える。
Effect は名詞「結果・効果」
Effect は名詞です。「影響、結果、効果、作用」といった意味になります。
side effect 副作用
ill effect 悪影響
cause and effect 原因と結果
The effect of exercise on health is well known.
健康に対する運動の効果は、よく知られている。
「Bに対するAの効果」は the effect of A on B と表現します。
目を覚ますためにコーヒーを飲んだけれど、全然効かなかった。
メディアの影響は大きい。
Affect と effect の使い分けを迷わせる理由
Affect と effect の使い分けを迷わせる理由は、2つあります。
「動詞は affect」「名詞は effect」
1つは、「影響を与える」「影響」という意味で使うとき、どちらが動詞で、どちらが名詞か分からなくなる、というものです。
これについては、ここまでみてきたように、「動詞は affect」「名詞は effect」です。
「動詞は affect」の覚え方としては、次のようなものがあります。
「Affect の a は、action の a」→「action は行動」→「行動は動詞」
動詞としての effect
Affect と effect の使い分けを迷わせるもう1つの理由は、effect は動詞として使われることもある、という点です。
Effect は、「影響」という意味で使われるときは名詞ですが、「生み出す、もたらす」という意味の動詞でもあります。
Effect change (変化をもたらす)のように、「何かを生じさせる、達成する」という意味で使います。
大きな変化をもたらすのに、何年もかかった。
新政府は、多くの改革を行ってきた。
「もたらす、生じさせる」というのが、「影響を与える」に似ているように感じて、effect を「影響を与える」という意味の動詞として、使ってしまう人もいるようです。
動詞としての effect は、produce に近い意味を持っており、「影響を与える」という意味ではありません。
また、動詞としての effect は、ニュースや改まったスピーチで使われ、日常会話で使われることは、ほとんどありません。
まとめ
Affect と effect の違いを整理しました。整理してみると、この2つの単語の違いは、分かりやすいですよね。
Affect 動詞 「影響を与える・及ぼす」
Effect 名詞 「影響、結果、効果、作用」
「Affect の a は、action の a」→「action は行動」→「行動は動詞」
▼こちらの使い分けは大丈夫ですか▼
定期的な運動は、健康に良い影響を与える。