「大きな赤いリンゴ」や、「新しくてきれいな家」などのように、1つの名詞に対して、複数の形容詞を使いたいときってありますよね。
形容詞の順番を気にかけたことはありますか。
英語では、1つの名詞に対して複数の形容詞を使うときは、形容詞を並べる順番が決まっています。
そのルールの覚え方は、「OPSHACOM(オプシャコム)」です。
- Opinion 意見、主観、個人的な感想
- Shape 形
- Age 新しさ、古さ
- Color 色
- Origin 生まれ、由来、素性
- Material 原料、材料
形容詞を6つのカテゴリーに分けて、op-sh-a-c-o-m (オプシャコム)です。
名詞から離れるほど、つまり、数字が小さいほうが、より主観的な形容詞であることが分かりますね。
言いかえれば、名詞により近い形容詞は、誰が見ても、同じ言葉になります。
それぞれのカテゴリーの例を見てみましょう。
- Opinion wonderful, beautiful, cute
- Shape big, square
- Age new, old
- Color red, black, white
- Origin Japanese, Western
- Material wooden, silver
6番目にくる material と5番目の origin は事実であり、見る人によって変わるものではありません。
一方、1番目の opinion はその名が示す通り、話し手によって変わる可能性があるものです。
より主観的な形容詞を先に述べる、と覚えるのもいいでしょう。
A big red apple(大きな赤いリンゴ・OPSHACOM の2と4)
A beautiful old gold ring(美しい古いゴールド製の指輪・1と3と6)
A cute little Japanese dog(小さくて可愛い日本の犬・1と2と5)
OPSHACOM は、英語のネイティブスピーカーよりも、英語学習者に知られているルールです。
私たちが、日本語のルールを改めて覚える機会があまりないように、このようなルールがあることを知らない英語スピーカーがほとんどです。
ルールを知らなくても、彼らは、しっくりくる順番を体で(?)覚えているので、結果的に、OPSHACOM に沿った順番で、形容詞を並べています。
OPSHACOM の順番通りに話さなくても、意図することは伝わりますよね。「正しい順番で話さなくては!」と構えないで、どんどん発言しましょう。たくさん聞いたり、読んだりしているうちに、自然と身につきます。