マナーは manner それとも manners ?|常に複数形で使う名詞

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「テーブルマナーが身についている」と言いたいとき、正しいのはどちらの文章でしょうか。

1. He has good table manners.

2. He has a good table manner.

 

英語には、常に複数形で用いる名詞があります。それらの単語は、単数形にすると、意味が変わったり、品詞が変わったりします。

常に複数形で用いる名詞の中で、使う機会が比較的多いものを集めました。

 

 

Manners マナー

S がない manner は「方法」という意味です。「マナー」という意味で使うときは、s がついた manners です。

He has good table manners.

彼はテーブルマナーを心得ている。

 

 

Terms (契約の)条件

S がない term は主に「期間」「用語」という意味です。

Terms and conditions apply.

適用には条件があります。

この文章は、広告でもよく使われます。紙媒体の広告の下に小さく書いてあったり、テレビやラジオの広告の最後に、早口で言われたりします。

 

 

Arms 武器

S がない arm の主な意味は「腕」「武装する」です。

That country is known as an arms exporter.

その国は、武器輸出国として知られている。

An arms exporteran に影響されて、arm と単数形にしてしまいそうになりますが、単数形の arm は「腕」という意味なので、an arm exporter は、「腕輸出国」となり、意味が変わってしまいます。S をつけて、arms にしましょう。

 

 

Goods 品物・商品

S がない good は、「良いこと」「良い」という意味になります。

GST stands for goods and services tax.

GSTは物品サービス税の略語である。

日本語でも「グッズ」と言いますね。「グッド」ではなく、「グッズ」となじみがあるので、覚えやすいかもしれません。

 

 

Greens 青菜

Green だと「緑」「緑色の」「緑化する」という意味になります。

My son doesn’t like vegetables, especially greens.

息子は野菜、特に青菜が嫌いだ。

青菜に限らず、「もっと野菜を食べなさい」という意味で、Eat more greens. と言うこともあります。

 

 

Premises 敷地、構内

S がない premise は、「前提」「~を前提とする」という意味です。

Smoking is not allowed on the premises.

敷地内は禁煙です。

「1つの敷地」でも a premise とは言わず、premises です。

「この(1つの)敷地は~」と言いたいときは、These premises are ~ という文章になります。「1つの敷地」なら、This premises is ~ になるはずだ、と主張する英語ネイティブスピーカーもいますが、正しくは、These premises are ~ です。

On the premises で「敷地内」、off the premises で「敷地外」です。

 

 

Surroundings 環境

S がない surrounding は、「包囲」「周囲の」という意味です。

We found the ideal surroundings to raise our children.

子育てに理想的な環境を見つけた。

 

 

さいごに

常に複数形で使う単語をいくつかご紹介しました。

外国語の習得に、ボキャブラリーの増強は欠かせません。と同時に、新しい単語を覚えるのは容易ではない、と感じる人も多くいるでしょう。

今回ご紹介した単語のように、s をつけるだけで、あるいは、s を取るだけで、別の意味や品詞になる単語は、ボキャブラリーを簡単に増やす方法の1つです。

常に複数形で使う単語は、まだまだたくさんあります。また、ご紹介します。

 

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